新型インフルエンザとは?
現在流行している新型インフルエンザ(A/H1N1)の主な症状は、通常のインフルエンザと同様に、発熱、頭痛、せき、のどの痛み、鼻水などで、感染してから症状が出るまでおおむね3〜4日と考えられており、ほとんどの方は軽症で回復しています。その一方で、ぜんそくなどの慢性呼吸器疾患、心疾患、糖尿病、腎機能障害、免疫機能不全などの基礎疾患がある方については、重症化しやすいといわれています。また、妊婦、幼児、高齢者についても、重症化することがあると報告されています。新型インフルエンザの主な感染経路は、通常のインフルエンザと同じ飛まつ感染と接触感染であると考えられています。
予防のポイント
手洗い・うがいを徹底しましょう
手洗いやうがいを日常的に行いましょう
正しい手洗いの習慣を身につけましょう
咳エチケットを習慣にしましょう
咳やくしゃみが出たら、マスクをしましょう。使用後のマスクはそのままにせず、ゴミ箱に捨てましょう。マスクをつけていないときに、咳やくしゃみが出そうになった場合は、他の人から顔をそむけてティッシュなどで口と鼻を押さえましょう。鼻水・痰などを含んだティッシュは、すぐにゴミ箱に捨てましょう。
症状がある場合には
急な発熱や咳などインフルエンザのような症状が出たら、早めにかかりつけの医師に相談しましょう。受診する時には、あらかじめ電話連絡し、受診方法などを確認するとともに、マスクをして下さい。受診はできる限り昼間にし、緊急の場合を除き、夜間・休日の受診は控えましょう。
次のような症状が続く場合には、医療機関に相談して下さい。
小児
・ 水分が十分にとれていない
・ 咳や痰が多く出て、息苦しそう
・ 唇が紫色や青色になっている
・ 吐く回数が多い
・ 尿の量が極端に少ない
・ 発熱や咳で眠れない
大人
・ 3日以上発熱が続き、体調が回復しない
・ 咳や痰が多く、息苦しさや胸の痛みを感じる
・ 水分が十分にとれていない
インフルエンザ豆知識
■ワクチンは英語でどう書く・・・!?
予防接種という意味の「ワクチン」は英語で「vaccine」と書きます。なかなかそうは読めないこのスペリング。皆さんはご存知でしたか?"vaccine"の語源は「牛」を意味するラテン語から来ています。どうして「牛」なんでしょう?それは18世紀の医師ジェンナーが、牛痘を接種することで、天然痘への感染を防いだのが人類最初の予防接種だったからです。天然痘の免疫を作るために天然痘を感染させるという従来の危険な方法を改め、牛痘という比較的安全な感染で天然痘を防いだんですね。
■エピデミック?パンデミック?何がちがうの?
感染の流行度合いによって呼び方が違います。
- ▼エンデミック(地域流行)
- 域的に狭い範囲に限定され、患者数も比較的少なく、拡大のスピードも比較的遅い状態。この段階ではまだ、いわゆる「流行」とは見なされないこともあり、風土病もエンデミックの一種に当たる。
- ▼エピデミック(流行)
- 感染範囲や患者数の規模が拡大(アウトブレイク)したもの。比較的広い(国内〜数カ国を含む)一定の範囲で、多くの患者が発生する。
- ▼パンデミック(汎発流行)
- さらに流行の規模が大きくなり、複数の国や地域に亘って(=世界的、汎発的に)、さらに多くの患者が発生するもの。
さらに流行の度合いに合わせて「フェーズ」が設定されています。
- ▼前パンデミック期
- フェーズ1-2
- ▼パンデミック・アラート期
- フェーズ3-4-5
- ▼パンデミック期
- フェーズ6